概要
私は、東北地方の山岳地帯でWindCube V2ドップラーライダーへの供給電源として、DMFC燃料電池と太陽光ハイブリッドシステムをレンタルしました。このプロジェクトは特に挑戦的でしたが、成功を収めることができました。
この地域の厳しい気候条件を考慮し、システムの設計には特別な配慮が必要でした。たとえば、この山岳地帯は木々が多く、太陽光を十分に取り入れるために太陽光パネルを並列接続し、効率的に蓄電することが求められました。さらに、冬季の豪雪に備えて、パネルは単管で組み立てられ、60度の傾斜角度に設定しました。これにより、雪の積もりを防ぎ、朝から夕方まで効率的に太陽光を集めることができました。
また、この地域は非常に寒冷で、冬季に燃料電池が停止する可能性が懸念されましたが、幸いにもシステムは問題なく稼働し続けました。これは、当社の技術力と厳しい環境下での運用経験が生かされた結果です。
さらに、この山は急勾配であり、機材の運搬は容易ではありませんでした。そのため、不整地車両を使用して、機材を安全かつ効率的に運ぶことに成功しました。
当社は、他社のドップラーライダーにも電源を提供する能力を持っていますが、このプロジェクトは特に挑戦的であり、多くの経験と学びを提供してくれました。これらの知見は、今後のプロジェクトにも大いに役立つことでしょう。
- 場所
- 東北地方山岳地帯 北陸地方山間部
- 観測期間
- 2年間