概要
この度、東北地方の海岸沿いでのドップラーライダーとDMFC燃料電池に太陽光発電を組み合わせたハイブリッドシステムの設置工事を担当させていただきました。このプロジェクトは、様々な面で私たちの技術と忍耐力を試されるものでした。
まず、海からわずか100メートルの地点での作業は、塩害という厳しい環境下で行われました。海からのプラスチックなどの飛来物も頻繁にあり、機器へのダメージを避けるために常に注意を払っていました。さらに、砂地のためにトラックでの資材搬入時にはタイヤが滑り、スタックすることもしばしば。これらの困難を乗り越えるためには、チーム一丸となっての対応が求められました。
精密機械の取り扱いに関しても、挑戦的な状況でした。砂の多い環境では、機器の微細な部分まで注意深くチェックし、正常な動作を保証する必要がありました。また、プロジェクトの正確な進行のためには、北を正確に知ることが不可欠でした。この点で、光真北計の使用は非常に助けとなりました。太陽の位置を基に真北を特定するこの装置は、地磁気の影響を受けないため、正確な方位の確認が可能となり、作業の精度を飛躍的に高めました。
振り返ってみると、この工事は私にとって大きな成長の機会でした。技術的な面だけでなく、チームで困難を乗り越える経験は、今後のキャリアにおいても貴重な財産となるでしょう。厳しい条件の中での成功は、これからのプロジェクトへの自信となり、新たな挑戦への意欲をかき立てます。
このプロジェクトに携わることができたことに感謝し、今後も更なる技術の向上とチャレンジを目指して参ります。
- 場所
- 東北地方沿岸部
- 観測期間
- 1年間