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ドップラーライダー用電源 太陽光発電システムについて

概要

このプロジェクトでは、ドップラーライダー(気象観測装置)の電源供給システムを革新しました。通常はDMFC(直接メタノール燃料電池)を使用していましたが、今回、太陽光発電を導入し、電源供給の方法を大きく変えたのです。設置された場所は日当たりが良好で、太陽光パネルを2系統設置しました。これらのパネルから得られる電力はバッテリーに蓄えられ、24時間連続してドップラーライダーに電力を供給することが可能になりました。

この新しいシステムの導入により、以前のDMFC燃料電池システムで必要だったメタノールの定期的な補給や、そのためのアクセスルートの確保といった作業が不要になりました。これは、特に遠隔地やアクセスが困難な場所において大きな利点となります。また、太陽光発電は再生可能エネルギーであり、環境への影響も小さいため、持続可能な方法での電源供給が可能になりました。

DMFC燃料電池は引き続き、太陽光発電が不十分な場合や、システムのバックアップとして活用されています。このハイブリッドシステムにより、風況観測の安定性と信頼性が高まり、さらに、システムメンテナンスのコスト削減も実現しました。これにより、お客様にはより効率的かつ経済的なサービスを提供することが可能になり、長期的な運用においてもコストパフォーマンスが大きく向上しています。

場所
四国地方
観測期間
2年

その他

2021年
積雪状況:30㎝
最低気温:マイナス8℃


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