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超豪雪地域での太陽光パネルの設置高について

概要

場所
東北地方

その他

豪雪地帯における太陽光パネルの設置と維持は、まさに挑戦そのものです。初年度、太陽光パネルを2メートルの高さに設置したものの、東北地方の厳しい冬の積雪により、パネルが半分まで雪に埋もれ、発電ができない状態に陥りました。この状況は、DMFC燃料電池システムとのハイブリッドシステムを採用していたため、燃料の補給が頻繁に必要となり、大きな負担となりました。

翌年、私たちは太陽光パネルの架台を3メートルまで高くすることで対応しました。この変更により、積雪による影響が減少し、DMFC燃料電池の燃料補給の頻度も大幅に減少しました。これは、燃料補給コストの削減につながり、非常に有効な対策であることが証明されました。

ただし、この地域での燃料補給作業は依然として困難を伴います。夏場であれば1時間で登れる山も、冬場はスノーシューを履いて4時間もかかるのです。このような環境での作業は、物理的にも精神的にも大きな負担となります。しかし、パネルの高さを調整することで、このような過酷な条件下でも効率的にシステムを運用できるようになったことは、大きな成果と言えるでしょう。

この経験は、豪雪地帯での再生可能エネルギーシステムの運用において、環境に適応することの重要性を教えてくれます。積雪の多い地域では、太陽光パネルの設置高さを適切に調整することが、システムの効率と持続可能性を保つ鍵であることが明らかになりました。また、遠隔地での燃料補給の難しさを考慮すると、太陽光パネルのような再生可能エネルギー源の利用は、環境だけでなく経済的な観点からも非常に有益です。


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