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小型風車発電でのドップラーライダー電源供給について

概要

場所
東北地方

その他

設計担当者として、私たちのドップラーライダーの供給電源として小型風車を採用したプロジェクトにおける反省点を挙げさせていただきます。

まず、私たちのチームは、東北地方の厳しい気象条件を十分に考慮していませんでした。強風、霰、雪、塩害、サンドブラストなどの環境は、風車の性能に大きく影響を与える要因であるにもかかわらず、これらの要素を風車の設計に十分に組み込んでいなかったことは明白な誤りでした。特に、樹脂製ブレードが風に耐えられず折れる問題や、ウエットカーボン樹脂製ブレードが霰によって破損する事態は、環境適応性を考慮した設計の不足を示しています。

次に、素材選択に関しても誤りがありました。カーボン素材は軽量で高強度ですが、東北地方の特有の環境条件下での耐久性については、十分な評価が行われていませんでした。さらに、縦型風車の導入は、発電量がドップラーライダーに供給する電力に不十分であったことも、発電効率に関する設計の見直しが必要であったことを示しています。

プロジェクトの予算制約により、より適切な素材であるドライカーボンを用いたブレードの製作が不可能であったことは、資源の配分とプロジェクト管理の面での反省点です。ドライカーボンの可変ピッチブレードが潜在的な解決策であったかもしれませんが、予算の制約によりその可能性を探ることができませんでした。

このプロジェクトを通じて、私たちは環境条件の厳格な評価、素材選択の重要性、発電効率の最適化、そして資源管理の重要性を痛感しました。今後はこれらの教訓を活かし、より適応性の高い、耐久性のある再生可能エネルギーソリューションの開発に努めて参ります。


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