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ドップラーライダー専用防雪ネットと専用架台について

概要

NTシステムズでは、北海道や東北地方をはじめとする日本国内の豪雪地帯で活躍するドップラーライダー専用の「防雪ネット」と「専用架台」を独自開発いたしました。

ドップラーライダーは、風況観測において重要なレーザー観測装置ですが、豪雪地帯においては風によって運ばれた雪がドップラーライダー本体の側面に付着し、レーザーを遮ってしまう「雪庇(せっぴ)」が形成され、計測が中断する問題が頻繁に発生しています。従来、こうした問題への対策として、ドップラーライダーにはWinterKITを取り付けてヒーターで雪を溶かす対策が施されていましたが、特に極寒の条件下ではヒーターだけでは十分な雪の溶解が困難で、観測が中断されるケースが課題となっていました。

この課題を根本的に解決するために開発されたのが、NTシステムズの「ドップラーライダー専用防雪ネット」と「専用架台」です。

ドップラーライダー専用架台は、縦750㎜×横750㎜×高さ50㎜という最小限のスペースで効率的に設計されており、アルミ製で軽量かつ設置が容易に行えるようになっています。また、架台表面にはステンレス製のパンチングメタルを採用しており、雨天時には雨水がパンチングの穴を通じて効率的に排出される仕組みです。さらに架台の構造には四角トラス構造を採用し、高さ調節機能を設けることで設置現場に応じた柔軟な対応が可能です。

防雪ネットは1000㎜×1000㎜のサイズで設計されており、専用架台との間に適切な隙間を設けることで、ネットに付着した雪が自然に下に落ちる構造を実現しています。また、防雪ネット自体が風によって適度に揺れるようテンションを最適化して張ることにより、雪がネットに留まらず速やかに落下するよう工夫されています。さらに、防雪ネットの取付用金具には耐環境性の高いステンレス製のカラビナを採用しており、寒冷地の厳しい環境にも長期間耐えることが可能です。

NTシステムズが開発した防雪ネットと専用架台の組み合わせにより、豪雪地帯でも安定したドップラーライダーの稼働を確保し、風況観測の精度と信頼性の大幅な向上を実現いたします。

豪雪地帯の観測現場において不可欠なNTシステムズの「ドップラーライダー専用防雪ネット&専用架台」をぜひご活用ください。


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