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保護中: クボタ「キャトル」によるドップラーライダー運搬テストを山陰地方の林道にて実施

概要

~未舗装・狭隘な山岳地での風況観測の可能性を拡げる新たな一歩~

NTシステムズでは、山間部における風況観測の可能性をさらに拡大するため、山陰地方の林道においてドップラーライダーの運搬実証試験を行いました。今回の試験では、未舗装かつ勾配の厳しい林道環境において、株式会社クボタが開発した全地形対応プラットフォーム車両「キャトル(KATR)」を用い、ドップラーライダー本体の輸送性能を検証しました。

「キャトル」は軽トラックや商用車バンで輸送可能なコンパクトなボディサイズでありながら、悪路走破性と高い積載力を兼ね備えています。超信地旋回機能により、狭隘な山道や鋭角な曲がり角でも小回りが利き、現場までのアクセス性を大きく向上させています。

今回の試験では、傾斜地や凹凸のある不整地において脚部が自動で伸縮し、デッキを常に水平に保ったまま走行する性能が確認されました。これはドップラーライダーの安全な運搬に寄与するだけでなく、将来的にDMFC(ダイレクトメタノール型燃料電池)を併せて運ぶ際にも、液体燃料の漏れや溢れのリスクを抑える大きな利点となります。

さらに今回は、キャトルのデッキに電動ウインチを搭載した状態でテストを実施しました。実地では使用には至りませんでしたが、超急斜面などにおいては今後、ウインチを活用することで自力登坂が困難な地形にも対応できる可能性があると感じられました。

また、本実証に際しては、株式会社クボタ 機械総合研究ユニット 機械研究開発第二部 第二チームの皆さまが山陰の現地までお越しくださり、試験走行や積載方法に関する技術的なご支援を賜りました。厳しい現地条件に即した対応と知見に、改めて深く感謝申し上げます。

本取り組みにより、離島や山間部などアクセスが制限される地域でも、迅速かつ安全に風況観測を実施できる可能性が現実味を帯びてきました。今後もNTシステムズは、現場に根ざした技術開発とフィールド検証を通じて、風力発電分野の課題解決に貢献してまいります。

(※テスト中の写真はページ下部に掲載)

場所
山陰地方

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