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《DMFC燃料電池システム》の長期無人運用を実現 ─ 補給回数を減らす1000Lメタノール補助タンクの活用

概要

NTシステムズでは、分散型電源として注目されるDMFC(ダイレクトメタノール燃料電池)システムの実地運用において、無人観測機器の長期稼働と現地作業負担の軽減を両立するため、1000Lメタノールタンクの導入を実施しました。

標準は200Lタンク×1台で運用しているのですが、冬季に燃料補給を減らすために追加燃料タンク1台で計400Lを用いて燃料をDMFCに供給していましたが、現場での燃料補給作業の頻度やアクセス困難な環境下での継続運用という課題に直面していました。そこで、約2.5倍の貯蔵容量を持つIBCタンクを採用し、外部コンテナ内に安全かつ効率的に設置。これにより以下の効果を得ています。

◆ 導入効果:
✅ 燃料補給頻度を大幅に削減(標準タンク200L 長期運用燃料貯蔵400L(200L×2台) → 超長期運用1000Lへ拡張)

✅ メンテナンス負担の低減と安定的な長期連続運転を実現

✅ 雨風・紫外線・衝撃からの保護:5ft鋼製コンテナに収納

✅ 労働安全衛生法の規制に準拠:500L超のタンクとして必要な届出・点検体制も整備

◆ 活用現場:
本DMFC燃料電池システムは、風況観測装置、遠隔気象センサー、災害監視カメラなどの屋外・無人設備に展開されており、商用電源が届かない過酷地での安定的な稼働に貢献しています。

NTシステムズでは今後も、DMFC技術と大容量燃料供給体制の高度化を通じて、観測機器の無人化・効率化をサポートしてまいります。


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