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極性反転型避雷針「PDCE」導入実績について

概要

スキー場での設置事例
標高の高いスキー場の頂上にライダーを設置する際、雷害リスクを軽減するため、当社オリジナルのステンレス製治具を製作し、単管ポールにPDCEを取り付けました。
導入以前、スキー場の管理者によれば「冬のシーズン中に年1~2回は落雷被害が発生していた」とのことでした。しかし、PDCEを導入した約1年間は落雷による被害は一度も発生しませんでした。
この成果から、雷の多い厳しい環境でもPDCEの有効性を確認できました。

牧場での設置事例
スキー場での成果を踏まえ、牧場の山頂に設置したドップラーライダーにもPDCEを導入しました。雷害リスクの高い開けた場所でも安心して観測が継続できています。

風況観測鉄塔との比較
なお、風況観測鉄塔が設置されている現場では、その鉄塔自体が避雷機能を果たすため、PDCEは設置していません。
NTシステムズでは、現場ごとの条件を考慮し、最適な避雷対策を柔軟に取り入れる工夫を行っています。

導入した「PDCE」の仕様
導入しているのは PDCE-Baby シリーズで、主な仕様は以下の通りです。
バリエーション:Baby / Baby Marine / Baby EV
用途例:防犯カメラ、防災無線などの設備保護
動作範囲:垂直軸より最大60度
上下電極:ステンレス(SUS304)
カバー:ポリカーボネート(カバーと一体構造)
外形寸法:Φ120 × 235 mm
重量:約2 kg
この軽量・コンパクトな構造により、スキー場や牧場などの限られた設置環境でも柔軟に導入可能です。

まとめ
実際の観測現場での導入により、PDCEは雷害リスクを大幅に低減する信頼性の高い避雷システムであることが確認されました。
さらに、NTシステムズは自社オリジナルのステンレス製治具を開発し、PDCEの設置を確実に行える体制を整えています。
過酷な自然環境においても、安全かつ安定した風況観測を実現することが、私たちの使命です。


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