概要
NTシステムズは、ドップラーライダーMOLAS B300をレンタルし、北海道の沿岸部という非常に厳しい環境下での運用を行いました。この地域は、冬季には寒さと塩害、強風が特徴であり、設置工事は予想以上の難航を極めました。しかし、これらの困難にもかかわらず、プロジェクトを成功に導くことができたことを誇りに思います。
特に、冬季の海からの冷たい風は、作業員の体力と装置の耐久性にとって大きな試練でした。さらに夏季には、雑草の猛烈な成長が新たな課題となりました。ススキのような大きな雑草がレーザーを遮断し、データの欠損を引き起こすことがありました。これにより、定期的な草刈りが必要となり、メンテナンス作業の重要性が再認識されました。
この経験から学んだ教訓として、次回の設置では、ドップラーライダーの周囲に防草シートを敷くことを計画しています。これは、雑草の成長を抑制し、メンテナンス作業の負担を大幅に軽減するための効果的な解決策です。また、装置の運用効率を向上させ、より安定したデータ収集を可能にするでしょう。
このプロジェクトを通じて、私たちは装置の設置と運用における多くの貴重な知見を得ることができました。これらの知見は、将来のプロジェクトにおける運用戦略の改善に直接寄与するものと信じています。NTシステムズは、今後もこのような実地経験を活かし、より効率的かつ環境に優しい運用方法を模索し続ける所存です。
- 場所
- 北海道
- 観測期間
- 2年間